遺伝カウンセリングでは遺伝に関連した疑問、ご相談にお答えします。また必要に応じて、遺伝学的検査の実施・お手伝いをします。ご相談内容によっては、適切な施設へご紹介することもあります。
遺伝カウンセリングとは
遺伝カウンセリングは、遺伝に関連する疾患・体質に関して悩み・不安・問題をお持ちの方々に対しご相談に乗り、正確な情報に基づいて問題解決のお手伝いをするプロセスです。 医師による検査・診断・ご説明や遺伝カウンセラーによる心理的支援などを行います。具体的には以下のようなご相談を対象としています。
- 長女がダウン症候群だが、次の子がダウン症候群となる可能性は高くなるのか。
- 兄が先天性代謝疾患で亡くなっているが、自分に同じ病気の子供が生まれる可能性はあるか。
- いとこと結婚したいが、子供が遺伝の病気を持つ確率はどれぐらいか。 など
受診の手順
当センターでの遺伝カウンセリングは予約制となっております。
【手順1】電話でご相談の予約
まず代表番号 045-711-2351 にお電話頂き、地域医療連携室の担当者に遺伝カウンセリング希望とお伝え下さい。認定遺伝カウンセラー®から後日お電話させて頂く連絡先とご希望の時間帯を担当者にお知らせ下さい。
【手順2】認定遺伝カウンセラー®と打合せ
認定遺伝カウンセラー®からお電話をします。ご相談の概要を伺い、受診予約を設定いたします。お話を伺うのに30分程かかります。
【手順3】遺伝カウンセリング当日
当センター初診の場合はカルテ作成などの事務手続きから必要になりますので、ご予約時間の30分前にご来院下さい。
【手順4】遺伝カウンセリング
遺伝科医師と認定遺伝カウンセラー®がお話を伺い、問題解決のお手伝いをいたします。内容により、1回から数回の受診が必要になります。遺伝科医師とお話し頂いた後に、別の場所で遺伝カウンセラーとお話し頂くことも可能です。
【手順5】お会計
遺伝カウンセリングが保険診療の対象として認められるのは特定の疾患の検査に伴って行われる場合のみです(遺伝カウンセリング加算)。これに該当しないカウンセリングは原則として自費受診となり、大人の方が受診されると初診時おひとり1回につき約12,000円がかかります。
*1 診察室に入ってご相談をされる大人の方おひとりずつに受診料がかかる事になります。
*2 再診時は再診料がかかります。
*3 お子さまに来院頂く必要がある場合、当院で治療を受けているお子さまに対しては原則保険医療としての受診費用がかかります。当院を受診したことがないお子さまには、初診料金と初診料特定療養費がかかります。
*4 ご相談内容(特に検査の有無など)によっては上記に加えて追加費用をご負担頂くこともあります。
ご不明な点は事前に医事会計担当にご確認下さい。
当センターの遺伝カウンセリングの対象
当センターは小児専門医療機関であり、染色体異常症、神経疾患などの小児の内科疾患の治療の他、先天性心疾患や先天性形態異常などの外科的治療に関しても日本で有数の治療実績があります。また、周産期センターを併設しており、超音波検査による胎児診断に関しても多数の実績を有しています。 また、院内で種々の疾患に対する遺伝学的検査が可能な体制を整備しています。小児の染色体異常症、先天形態異常などの遺伝・再発に関する遺伝カウンセリングに関しては年間90件以上の実績があります。
当センターで可能な遺伝カウンセリングの例
- 染色体異常の診断・再発可能性の推定
- ペリツェウス・メルツバッハー病の診断・再発可能性の推定 など
一方で、小児専門医療機関であるため、成人期の疾患に関しては遺伝カウンセリングまでは可能な場合であっても、検査が出来ない場合もあります。また、治療は原則できません。当センターで検査・治療などの対応が困難な場合、適切な施設へご紹介することもあります。 例: 父が成人期発症の遺伝性疾患の診断を受けたが、自分や自分の子どもはどうすれば良いのか? (ご相談の後、ご本人の治療が必要な場合は適切な施設へご紹介します。)
担当スタッフ
【医師】
黒澤健司 | 遺伝科部長 | 臨床遺伝専門医指導医 |
和田敬仁 | 神経内科医長 | 臨床遺伝専門医 |
室谷浩二 | 内分泌代謝科部長 | 床遺伝専門医 |
石川浩史 | 産婦人科部長 | 臨床遺伝専門医 |
【認定遺伝カウンセラー®】
西川智子 | 看護師 | 認定遺伝カウンセラー® |